レイストリン戦記の初邦訳を記念して、ドラゴンランスの小説の邦訳状況について整理。 邦訳されたことがあるもの及びマーガレット・ワイスかトレイシー・ヒックマンが関わっているものが主です。 戦記、伝説、セカンドジェネレーションはハードカバーで、夏の炎の竜、魂の戦争、秘史はソフトカバーで出ていたと思うけど、電子版があるので割愛。
なお、レイストリン戦記を除いて、電子書籍の販売は 2022年12月までみたいなので、気になっている人は購入しておくことをお勧めする(2022/12/8追記)。 年が明けてもAmazonでは販売は継続している。喜ばしいが、延長になったのだろうか(2023/3/1追記)。
- Dragonlance Chronicles (ドラゴンランス戦記)
- Dragonlance Legends(ドラゴンランス伝説)
- Lost Chronicles(ドラゴンランス秘史)
- The Second Generation(セカンドジェネレーション)、Dragons of Summer Flame(夏の炎の竜)、The War of Souls(魂の戦争)
- The New Adventures
- Raistlin Chronicles(レイストリン戦記)
- Dark Disciple
- アンソロジー
- プレリュード
- その他ファンアイテム
- 修正履歴
Dragonlance Chronicles (ドラゴンランス戦記)
富士見ドラゴンノベルズ(以下「富士見」)から文庫がでていたのと、KADOKAWAから電子版がでている。KADOKAWAは原著者による注釈あり。まずはここから。
Title | Author | 富士見 | 版型(出版) | KADOKAWA | 版型(出版) |
---|---|---|---|---|---|
Dragons of Autumn Twilight | M.W. and T.H. | ドラゴンランス戦記1 ドラゴンランス戦記2 |
文庫(1987) 文庫(1987) |
ドラゴンランス1 ドラゴンランス2 |
電子(2019) 電子(2019) |
Dragons of Winter Night | M.W. and T.H. | ドラゴンランス戦記3 ドラゴンランス戦記4 |
文庫(1987) 文庫(1988) |
ドラゴンランス3 ドラゴンランス4 |
電子(2019) 電子(2019) |
Dragons of Spring Dawning | M.W. and T.H. | ドラゴンランス戦記5 ドラゴンランス戦記6 |
文庫(1988) 文庫(1988) |
ドラゴンランス5 ドラゴンランス6 |
電子(2019) 電子(2019) |
Dragonlance Legends(ドラゴンランス伝説)
富士見から文庫が出ていた。KADOKAWAから電子版がでている。こちらもKADOKAWAは原著者による注釈あり。戦記の続編。ここで一区切り。
Title | Author | 富士見 | 版型(出版) | KADOKAWA | 版型(出版) |
---|---|---|---|---|---|
Time of the Twins | M.W. and T.H. | ドラゴンランス伝説1 ドラゴンランス伝説2 |
文庫(1989) 文庫(1990) |
ドラゴンランス伝説1 ドラゴンランス伝説2 |
電子(2019) 電子(2019) |
War of the Twins | M.W. and T.H. | ドラゴンランス伝説3 ドラゴンランス伝説4 |
文庫(1990) 文庫(1991) |
ドラゴンランス伝説3 ドラゴンランス伝説4 |
電子(2019) 電子(2019) |
Test of the Twins | M.W. and T.H. | ドラゴンランス伝説5 ドラゴンランス伝説6 |
文庫(1992) 文庫(1992) |
ドラゴンランス伝説5 ドラゴンランス伝説6 |
電子(2019) 電子(2019) |
Lost Chronicles(ドラゴンランス秘史)
KADOKAWAから電子版がでている。戦記時代の挿話でおすすめ。
Title | Author | KADOKAWA | 版型(出版) |
---|---|---|---|
Dragons of the Dwarven Depths | M.W. and T.H. | ドラゴンランス秘史 ドワーフ地底王国の竜 | 電子(2019) |
Dragons of the Highlord Skies | M.W. and T.H. | ドラゴンランス秘史 青きドラゴン女卿の竜 | 電子(2019) |
Dragons of the Hourglass Mage | M.W. and T.H. | ドラゴンランス秘史 時の瞳もつ魔術師の竜 | 電子(2019) |
The Second Generation(セカンドジェネレーション)、Dragons of Summer Flame(夏の炎の竜)、The War of Souls(魂の戦争)
KADOKAWAから電子版がでている。伝説から続く話で「セカンドジェネレーション」と「夏の炎の竜」で一区切り。タイトルのとおり登場人物も世代交代。 個人的には首肯しがたいが「夏の炎の竜」は戦記シリーズのVol.4の扱いの模様。タイトルも呼応している。 次の「魂の戦争」はこれまた趣が異なる(らしい)。
Series | Title | Author | KADOKAWA | 版型(出版) |
---|---|---|---|---|
The Second Generation | Kitiara's Son, The Legacy, Wanna Bet?, Raistlin's Daughter, The Sacrifice |
M.W. and T.H. | セカンドジェネレーション(上/下) | 電子(2019) |
Dragonlance Chronicles | Dragons of Summer Flame | M.W. and T.H. | 夏の炎の竜(上/中/下) | 電子(2019) |
The War of Souls | Dragons of a Fallen Sun, Dragons of a Lost Star, Dragons of a Vanished Moon |
M.W. and T.H. | 魂の戦争1,2,3 | 電子(2019) |
The New Adventures
KADOKAWAから電子版が一部でている。子供向けっぽい。 KADOKAWAの電子版の「【合本版】ドラゴンランス 全25巻」は上記23冊とこの2冊のセットだが、中途半端な気もする。
Title | Author | KADOKAWA | 版型(出版) |
---|---|---|---|
Temple of the Dragonslayer | Tim Waggoner | 外伝 ネアラ1 | 電子(2019) |
The Dying Kingdom | Stephen D. Sullivan | 外伝 ネアラ2 | 電子(2019) |
The Dragon Well | Dan Willis | ||
Return of the Sorceress | Tim Waggoner | ||
Dragon Sword | Ree Soesbee | ||
Dragon Day | Stan Brown | ||
Dragon Knight | Dan Willis | ||
Dragon Spell | Jeff Sampson |
Raistlin Chronicles(レイストリン戦記)
KADOKAWAからソフトカバーと電子版が刊行中。戦記の前の話。
Title | Author | KADOKAWA | 版型(出版) |
---|---|---|---|
The Soulforge | M.W. | レイストリン戦記1 レイストリン戦記2 |
電子・ソフトカバー(2021) 電子・ソフトカバー(2021) |
Brothers in Arms | Don Perrin and M.W. | レイストリン戦記3 レイストリン戦記4 |
ソフトカバー(2022)、電子(2023) ソフトカバー(2022)、電子(2023) |
Dark Disciple
マーガレット・ワイスの単著。魂の戦争の後のようだが。邦訳予定はなし?
Title | Author |
---|---|
Amber and Ashes | M.W. |
Amber and Iron | M.W. |
Amber and Blood | M.W. |
アンソロジー
たぶん短編集。富士見からTales1のみ文庫が出ていた。 Tales1のうち、マーガレット・ワイスとトレイシー・ヒックマンの著作は、英雄伝1の「双子の<大審問>」を除いてセカンドジェネレーションに入っている、多分。 プレミア価格になってしまっているので、読みたい人は公共図書館で借りるのがよい。図書館横断検索サイト「カーリル」参照。
Tales I
Title | Editor | 富士見 | 版型(出版) |
---|---|---|---|
The Magic of Krynn | M.W. and T.H. | ドラゴンランス英雄伝1 ドラゴンランス英雄伝4 |
文庫(1989) 文庫(1992) |
Kender, Gully Dwarves, and Gnomes | M.W. and T.H. | ドラゴンランス英雄伝2 ドラゴンランス英雄伝5 |
文庫(1990) 文庫(1993) |
Love and War | M.W. and T.H. | ドラゴンランス英雄伝3 ドラゴンランス英雄伝6 |
文庫(1991) 文庫(1993) |
Tales II
Title | Editor |
---|---|
The Reign of Istar | M.W. and T.H. |
The Cataclysm | M.W. and T.H. |
The War of the Lance | M.W. and T.H. |
Dragons Anthologies
Title | Editor |
---|---|
The Dragons of Krynn | M.W. and T.H. |
The Dragons at War | M.W. and T.H. |
The Dragons of Chaos | M.W. and T.H. |
プレリュード
富士見から3巻分のみ文庫が出ていた。
Title | Author | 富士見 | 版型(出版) |
---|---|---|---|
Darkness & Light | Paul B. Thompson and Tonya C. Cook | ドラゴンランス序曲1(上/下) | 文庫(1994) |
Kendermore | Mary Kirchoff | ドラゴンランス序曲2(上/下) | 文庫(1994) |
Brothers Majere | Kevin Stein | ドラゴンランス序曲3 | 文庫(1995) |
Riverwind the Plainsman | Paul B. Thompson | ||
Flint the King | Mary Kirchoff and Douglas Niles | ||
Tanis the Shadow Years | Barbara Siegel and Scott Siegel |
その他ファンアイテム
画集・設定資料集、ファンブック
戦記と伝説の画集・設定資料の「ドラゴンランス・ファインアート―異界の扉」とファンブック「<憩いのわが家>亭遺聞」がある。どちらもプレミア価格。ファインアートは、タキシスの御前のローラナの絵が素敵。
マンガ(というか、フィルムコミック?)
戦記1~2のコミックとして「ドラゴンランス 秋の黄昏の竜」がある。ワクワクして買ったが、数十ページで挫折。小説とキャラクターデザインがかけ離れている。「ドラゴンランス 〈英雄ヒューマの伝説〉」もある。
ゲームブック
富士見ドラゴンブックから出ていたゲームブックシーズのうち「パックス砦の囚人」「ウェイレスの大魔術師」「奪われた竜の卵」の3冊がドラゴンランス関連。持ってないので詳細は分からない。
角川つばさ文庫
低年齢向けレーベルで、戦記の1~2だけ3分冊で出ている。「ドラゴンランス 3 城砦の赤竜」が2009年刊行なので、続きは出そうにない。YouTube動画まである。1巻表紙のゴールドムーンが30歳を嘆くのは厳しい気がする。
修正履歴
- 出版社・レーベルが誤っていたのを修正。レイストリン戦記3,4の記載を追加。(2022/12/8)
- レイストリン戦記3,4の電子版の記載を追加。(2023/3/1)