多色ボールペンのリフィルについての覚書

  • ちょっと高級な多色ボールペン及び多機能ボールペン(以降はまとめて「多色ボールペン」と記載)の金属リフィルは「JIS S 6039 D形」にほぼ準拠しているものが多く、三菱鉛筆ジェットストリームパイロットのアクロインキが使えたりしますが、ゼブラの4Cは微妙にサイズが合わないですね、ということを確認して整理したものです。
  • 端的には、自分のリフィル購入用のメモです。純正以外のリフィルに交換して使用するのは自己責任で。

リフィルの規格

リフィルの規格として「JIS S 6039:2020 油性ボールペン及びレフィル」があり、この中でD形のサイズは以下のように規定されています。かっこ内の数値は公差です。

規格 a(全長)[mm] b(本体径)[mm] c(ペン先径)[mm]
JIS S 6039 D形 67(+0.3, 0) 2.35(0, -0.05) 2.35(+0.05, 0)

また、「JIS S 6039」は「ISO 12757-2:1998 Ball point pens and refills -- Part 2: Documentary use (DOC)」の対応JIS規格で、同等性が「modified(修正)」なので、変更箇所があることになりますが、「レフィルの形状および寸法並びに構造」について実質的な差異はないとなっています。

多色ボールペンと初期セットリフィル

おすすめの多色ボールペンとその初期リフィルを並べておきます。HelveticaとRotringは4色ではなく3色プラスシャープペンシルです。そのためか、切り替えやすさは LAMY2000が頭一つ抜けています。また、HelveticaとRotringは押し込みのストロークが思ったより深いです。ひっこめるには、LAMYが再ノック、Helveticaがクリップ上のボタンを押す、Rotringがクリップを広げるとなっています。

多色ボールペン(型番) セットリフィル型番(色)(ボール径) 全長[mm] 本体径[mm] ペン先径[mm]
LAMY2000 4色ボールペン LM21BK(黒)
LM21BL(青)
LM21RD(赤)
LM21GN(緑)
67 2.3 2.3
伊東屋 Helvetica 多機能ペン 4 in 1 BPRBK(黒)(0.7)
BPRRD(赤)(0.7)
BPRBL(青)(0.7)
67 2.3
Rotring マルチペン フォーインワン(502-700F)1 S0R074426(黒)
S0R074422(赤)
S0R074420(青)
67 2.3 2.3

※ サイズの青字は、測定の素人が約2,000円のデジタルノギス(最小読み取り値 0.01mm、器差0.03mm)で測った3本の平均値。妥当な公称値が見つけられなかったため。

LAMY2000のリフィルLM21は「ISO12757-2 D M DOC」と書かれているので、D形で太さはM(中字 ボールの直径 0.85mm以上1.05mm未満)、公文書用と思われます。

リフィル

ジェットストリームとアクロインキが好みです。ゼブラ4Cはサイズ比較のためにあえて記載。

ブランド リフィル型番(色)(ボール径) 全長[mm] 軸径・最大径[mm]
三菱鉛筆 ジェットストリーム SXR-200-07(黒,赤,青)(0.7)
SXR-200-05(黒,赤,青)(0.5)
67.0 2.3
パイロット アクロインキ BRFS-10M(黒)(1.0)
BRFS-10F(黒,赤.青,緑)(0.7)
BRFS-10EF(黒,赤.青)(0.5)
67 2.3
【参考】ゼブラ 4C R4C10(黒,赤.青,緑)(1.0)
BR-8A-4C(黒,赤.青,緑)(0.7)
R4CS-BK(黒)(0.5)
R4C4-BK(黒)(0.4)
67.0 2.4

どこで買えるか

実店舗なら「伊東屋」、「ロフト」、「東急ハンズ」など。ネット通販なら「ヨドバシカメラ」でしょうか。スーパーに併設の文房具コーナーでは、プラスチックのリフィルは置いていても、金属のリフィルは置いていない気がします。

あと、全部回ったわけではないですが、伊東屋の池袋店(東武百貨店7F)と新宿店(京王百貨店5F)は、高級なものも含めてたくさんのペンが試せて楽しいです。

参考サイト


  1. なぜ公式サイトに記載がないのだろう?